てんかんとは

てんかんのイメージイラスト

てんかんは、突然意識を失って手足が突っ張ったり(強直)、ガクガクさせる(間代)不随意運動を起こす病気です。
原因や症状は人によって様々です。乳幼児から高齢者まで、幅広くどの年齢層でも発病する可能性があります。
突然意識をなくしたりひきつけを起こしたりしたときは、発作性状と脳波とMRI検査によりを行い診断します。
発作のタイプにあった抗てんかんを選択し内服治療を行います。
場合により命にかかわるのでてんかんと診断されたらしっかりと治療を行う必要があります。
当院では発作のタイプと患者様の意見を聞いたうえで年齢性別などを考慮して抗てんかん薬を決定します。
院長は神経内科専門医であるのでてんかん診療には精通しています。
他院で加療されている方のご相談や治療の引継ぎもお受けしますのでご相談下さい。
てんかんの場合運転免許は発作がおきてすぐは取得できませんが、一定の条件を満たせば取得することは可能です。
ご希望がある場合はご相談ください。

全般発作

全般発作は子どもから大人まで、幅広く見られる症状です。
発作が起こると意識を失って倒れ、全身がけいれんを起こし、呼吸困難に陥ります。口から泡を吹き、白目になったりします。
しかし、発作は通常、数分で治まり、呼吸も平常に戻ります。
発作後は朦朧状態になったり、眠ったりすることもあります。
全身を痙攣させたりせず、今までしていた動作を突然中断し、周囲からの呼びかけなどに応じなくなるタイプもあります。

複雑部分発作

複雑部分発作は小児の一部と特に高齢者によくみられます。
数十秒~数十分間にわたって意識が薄れ、目はうつろになります。
周囲の呼びかけには応じなくなります。
また、意識が薄れている間に服のボタンをいじったりするなど、無意識的な行動をしている場合があります。

高齢者てんかん

小児期から若年期になにもなくとも、加齢によりてんかんの発症リスクが高まることがわかってきました。
認知症がきっかけになって発症するケースもあります。
また、脳血管障害や頭部外傷、脳腫瘍などが原因となることもあります。
目立った痙攣は起こらず、何となくボーとしているようなタイプも多く、高齢者がこのような状態になると、一般の方は認知症によるものだと考えてしまうようですが、高齢者てんかんのことが多いので、てんかん治療を数多く手がけている当院に一度ご相談ください。